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登録自動車用字光式ナンバープレートは、ワールドオートプレート株式会社が開発したオリジナル製品であり、弊社は日本唯一の製造メーカーです。日本で生まれ、独自の進化を遂げてきたこの「光るナンバープレート」は、アルミ製の原板の文字や数字をくり抜き、光を透過する特殊樹脂の成型文字をはめこんで作られます。
その特殊なプレートの裏側に、光源となる照明器具を配置し、光を透過させることで夜間でも高い視認性を確保することが可能となります。

なぜ、この字光式ナンバープレートが誕生したのか。
そのきっかけは1950年（昭和25年）までさかのぼります。
当時北海道に住んでいた開発者の村井佚之祐氏は、夜道で無灯火のトラックにひき逃げされ、全治二ヶ月の重症を負いました。
村井氏はその経験から、交通事故防止対策として「光るナンバープレート」のアイデアを思いつき、約15年の研究と努力の結果、当時の運輸省（現国土交通省）の品質試験に合格。
弊社初代代表取締役の松岡正雄と共に「ワールドオートプレート株式会社」を立ち上げ、字光式ナンバープレートを日本の公道で走らせるという偉業を成し遂げました。

現在、運輸支局で交付される登録自動車用字光式ナンバープレートは全て、弊社の工場で職人たちの手によって製造されています。

字光式ナンバープレートは登場以来、様々な自動車を光で彩り、その台数は累計で600万台以上を数えます。
その長い歴史と数多くの実績は、ものづくり企業としての弊社にとって、揺るぎない「誇り」と言えるものになっています。

1. 字光式ナンバープレートの始まり〜電球式照明器具〜

字光式ナンバープレートはナンバープレートの部分と、そのナンバープレートを裏側から照らす光源の部分（照明器具）に大きく別れます。
照明器具の歴史は1966年（昭和41年）の製品「電球式照明器具」からスタートしました。
鉄製の本体に電球を2つ取り付けたシンプルな構造のため、電球を交換することで長く、継続して使用できるというメリットがありました。
しかし、電球を使用することによる光ムラや、器具のサビつき、自動車デザインの変化といった様々な要因によって、更なる進化を迫られることになります。

2. 字光式ナンバープレートの進化と薄型化〜EL式照明器具〜

続いて弊社が開発、発売したのがEL（エレクトロ・ルミネッサンス）を利用したEL光源式照明器具でした。
ELは面で発光するため、電球式より色ムラが少なくでき、省電力で長持ちするというメリットも併せ持っていました。
当初は鉄製だった本体も、薄型製品のニーズが高まってきたことを受けて樹脂製に変更。最終的には鉄製製品の半分の薄さを実現し、さらに照明器具とナンバープレートを重ねて車両本体へ取付ができるよう改良しました。

3. 字光式ナンバープレートの到達点〜LED式照明器具〜

EL方式は、字光式ナンバープレートの照明器具としては非常に優秀な素材でしたが、国内で製造を行っているメーカーの減少による流通量の低下から、入手が困難な素材になってきました。
そこで登場したのがLED式照明器具です。
光ムラも少なく、圧倒的な高寿命が実現できるLED照明の価格が低下したこと、そして青色LEDの発明などの技術革新によって、字光式ナンバープレートの光源として広く利用されるようになりました。
時代によって自動車のデザインや売れ筋が変わるように、字光式ナンバープレートについても、そのスタイルや光の加減など、ユーザー様から様々なご意見やご要望を頂き、研究と進化を繰り返して参りました。

弊社は運輸支局で交付される字光式ナンバープレート（光源部分を除くプレート部分、登録自動車の大型車と普通車の全車種）の製造を日本で唯一許可・認可されたオンリーワン企業です。
「ナンバープレートを光らせることによって、交通事故をなくす一助としたい」という開発者の想いを受け継ぎつつ、新しい社会のニーズ、ユーザーの声を取り入れた「安全で高性能な商品」の開発、販売に努めております。